2009.7.1(wed)-7. 8
(wed)(土日休館)
コーヒーの試飲・作者によるギャラリートークを随時開催
奥山俊輔
「安らぎ」とは、精神的に「非常におだやか」な状態にあることであり、人間にとって快いことです。しかし日常の生活の中でこうした状態でいられる時間はそう多くはありません。私たちは、雑多な日々の生活のなかで、「安らぎ」のありがたみを感じながら、その瞬間が来ることを待ちわびているのではないでしょうか。
本展示ではを来場者の皆様に提供致しました。
アイスコーヒーやネコの絵と、展示空間に漂うコーヒーの香り。「安らぎ」の感じ方はひとそれぞれですが、確かなことは。そうした「安らぎ」を誰もが大切に思っているということではないでしょうか。作者はこの展示のテーマである「安らぎ」から、自身の楽しみである、「休息に飲む一杯のコーヒー」を連想しました。展示空間には油彩の絵画作品4点のほか、サイフォン式コーヒーメーカーを展示し、作者滞在中にはギャラリートークとコーヒーの提供がおこなわれ、「絵画作品の“嗅覚刺激”による演出」というコンセプトのもと、来場者にはコーヒーを“嗅覚”と“味覚”で味わっていただくことで、わずかな休息の「安らぎ」を感じていただいました。「コーヒー」が展示の主役になってしまった感は否めませんが、コーヒーによって作者と来場者のコミュニケーションがふくらんだことは嬉しい誤算で、展示の在り方について改めて考えるという意味でも良い展示になりました。
展示の様子はコチラから