2009年 6月1日(月)〜6月5日(金) 10:00-19:00 

     6月2日(火) 16:00- ギャラリートーク

          

   
栗山 佳織

    尾形 睦









4月25日〜5月25日まで山形県鶴岡市にある“鶴岡アートフォーラム”で開催された市民交流企画『集めることはアートになる!』の凱旋・報告展という形で研究生の栗山と院生の尾形の2人展を行いました。

 「どんな些細なものでも、集めていけばそれが何らかのメッセージを帯びてくる」というコンセプトのもと、アーティストの太田三郎さんを中心に、12名の市民参加者が作品を展示しました。人間の中にある収集癖をアートの文脈に持ち込んだこの企画ではマッチや子供の服から電気料金の伝票4年分など、様々なものが集まりました。

 イチアトでの展示は栗山と尾形の作品展示となり、2人の収集が作品となりました。

 一人暮らしを始めてからの電気代やガス代の伝票を集めていた栗山は、自らの大学4年間=48ヵ月を数字で振り返りました。
48軒の小さな家のなかを覗けば、48ヵ月を証明する48種類の数字たちが潜んでいます。「作者はどんな人なんだろう…」と作品と一緒に作者の過ごした48ヵ月を追体験出来る作品です。

 小さなころからネイルアートに興味を持ち、マニキュアを集め続けた尾形は、約1000枚のネイルアートを施したネイルチップとアニメーション、自らの顔型に装飾をした作品を作成しました。「指先の雰囲気を少し変えるだけで今までの自分とちょっと変われる」というコンセプトで、自身の中にある「いろんな自分になりたい!」という変身願望を込めた作品です。


 白い空間の中に家と顔、画面というとても不思議なものが集い、静かながら独特の雰囲気を醸し出す展示会となりました。

 客足も良く、アンケートでも好印象を頂き、成功した企画となりました。

展示・ワークショップの様子はこちらから